はじめての宝塚
2013年にNHKで放送された雪組公演「ベルサイユのばら」を家族がたまたま録画していて、
それを何気なく見たのが始まりでした。
なんとなく興味はあったものの、それまで1度も宝塚の舞台を観たことはありませんでした。
大袈裟な身振り手振りの演技にド派手なメイクで、宝塚初心者の私は若干ひいてしまいました。
特に、アンドレ役の未涼亜希さんが若い頃の美輪明宏さんにしか見えず、それが強烈に印象に残っています。


(上:美輪明宏
下:未涼亜希)
似てませんか?とにかく未涼亜希さんの個性が強烈に印象深かったです。
各出演者の印象を挙げていきます。
フェルゼン役:壮一帆
壮さんだけは、以前から顔と名前は知っていました。
家族が昔、1度だけ宝塚を観劇した際にパンフレットを買ってきてくれて、そこに載っていたのが壮さんでした。
随分前のことだったので、壮さんがまだ宝塚にいたことに驚きました。
あとで調べたら、当時私が見ていたのは2006年の全国ツアー「ベルサイユのばら オスカル編」のパンフレットでした。
当時は2番手のアンドレ役だった壮さんですが、7年の時を経て、主演のフェルゼン役へと大出世を遂げていたのです。
思いっきりのいい歌と、説得力のある演技はさすがとしか言いようがありません。
名場面の1つ「ゆけフェルゼン〜♪」のシーンは今でも時々観たくなってDVDを再生しています。
マリー・アントワネット役:愛加あゆ
顔が丸い。でも歌も演技もうまい。
フェルゼンから別れを切り出されてショックを受ける時に、扇状に綺麗に扇子を落とすところが好き。
監獄に入れられ、ただ死の瞬間を待つのみという、悲壮感が漂う肝のすわった演技も見ものです。
オスカル役:早霧せいな
綺麗。最初の印象は「ガラス細工みたいな人」。
歌と演技は多少硬いながらも、決闘のシーンは圧巻です。
あとから知りましたが、オスカルの時のガラス細工のような姿からは、あんなに熱い人だとは思いもよりませんでした。
アンドレ役:未涼亜希
顔が若い時の美輪さんにしか見えなくて印象に残りすぎる。そして歌がめちゃめちゃ上手い。
オスカルを想うアンドレの深みのある演技と歌が素晴らしくて、日に日に未涼亜希さんのファンになっていきました。
ベルナール役:彩凪翔
NHKが収録したバージョンの、彩凪さんの初登場シーンに心を奪われました。
笑顔がキラキラしていて、とても印象的でした。
…なんで私はあの時のNHKバージョンの録画を消してしまったのかと少々後悔しています。
観れば観るほど世界観に引き込まれる宝塚
初めての宝塚作品で大袈裟な身振り手振りに圧倒されながらも、なぜかその後も何度もこの作品を観ました。
私の中で「ベルサイユのばら」といえば、この“壮さんのフェルゼン編” が真っ先に頭に浮かびます。